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鋸との出会い

昭和36年6月生まれの小松工務店代表の小松です。初めまして・・・。
昭和57年3月中央工学校(専門学校)を卒業し、父(先代)の元で大工修行をしてから早22年が過ぎました。
自分の初めての鋸は、キザミ鋸両刃で刃の長さが1尺1寸(33cm)のもので、当時は替刃式の鋸は一切ありません。目立屋(*1)がヤスリで磨いていた時代です。9寸位までの鋸は大工本人がヤスリで磨いていました。
1尺1寸の両刃の鋸といえば、建て前(上棟)までに土台、桁、小屋丸太、母屋等の構造材の加工(キザミ)をする時おもに使用しました。
よく継手の「追掛け大栓継ぎ」の略鎌の先の部分を縦挽きで挽いてると「パチッ」と音がして鋸の末身の部分が割れてしまう事がよくありました。だいたい鋸を折る時は自分も若かったので「早く仕事が終わったらどこに遊びにいこうかな〜?」とか「今日の夕食は何かな〜」と思っている瞬間に「パチッ」と折れる・・・。1尺1寸(シャクイチ)の鋸を計8本折った記憶がします。当時(22年前)でもシャクイチ鋸1本11,000円前後位の値段でした。自分の給与が50,000円だったので大変高価な物でした。
今は構造材の加工も少なくなり、プレカット(*2)になり大工がシャクイチの鋸を使う事もなくなりまして、刻み加工前の墨付(*3)できる大工もすくなくなりました。自分たちの時代の後の大工はほとんど墨付ができないと思います。
家も量販の時代になり、延べ30坪の新築の家を大工1人が1ヶ月で仕上げる時代・・・。シャクイチの鋸を「パチッ」と折る音も開かなくなりました。今、自分はシャクイチの鋸とその他7本の鋸を鋸袋に包んで、仕事車の後ろの目立つガラス面に挟んであります。『大工であることを証明するかのごとく』
替刃鋸のない時代がなつかしく、怖い先代、目標だった父が亡くなりもう3年が過ぎました。時の流れるのは早い物です。22年前シャクイチの鋸を折って怒られた「こら!!」と「パチッ!!」はもう聞けません。寂しいものです。

*1 鋸を研ぐ商売
*2 コンピュータ+"プラス"工場生産ライン
*3 すみつけ。



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小松工務店グループ(小松工務店/創栄工業/高葉ホーム)
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